美容オイルの種類でこんなに違う!人気6選と種類別の特徴&使い方&選び方まとめ

この記事の監修専門家 中根恵美さん

顔やボディ、髪、爪にも使えて、1本あると何かと便利そうな美容オイル。でも「種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない…」という人もいますよね。美容オイルの種類によって、効果やテクスチャーに違いがあります。それぞれの特徴と選び方のポイントを押さえて、キレイに磨きをかけましょう!

似ているようで違う美容オイルの種類と特徴

美容オイルは原料別に大きく分けて、石油由来・植物由来・動物由来のオイルがあります。

石油由来のオイル

石油を高精製して不純物を取り除き、炭素と水素だけで構成されたオイル。「ミネラルオイル」や「鉱物油」と呼ばれています。肌表面に油膜をつくり、水分蒸散を防いだり、肌を保護したりする効果に優れています。ただし肌内部には浸透せず、栄養素も含まないので、スキンケア効果はありません。

植物由来のオイル

植物の果実や種子などから抽出したオイル。太陽と大地の恵みを受けて、肌にいい栄養素を豊富に含みます。ヒトの皮脂に組成が近いので、肌なじみがよく浸透性に優れているのも特長。肌の表面からすみずみにいきわたるので保湿効果が高く、肌をふっくら柔らかくします。

  • アルガンオイル
  • ホホバオイル
  • オリーブ果実油
  • ツバキ種子油
  • ココナッツオイル
  • ローズヒップオイル

など。

動物由来のオイル

動物の皮下脂肪などから得られるオイル。こちらもヒトの皮脂に近く、栄養素を豊富に含んでいます。ただし低温だと固まりやすく、動物特有の臭いが気になるものもあります。

  • 馬油
  • エミューオイル

など。

石油由来のオイルと天然由来のオイルとでは、浸透性に違いがあることがわかりましたね。天然由来オイルの中から、人気のオイルをピックアップして紹介します。

どれを選ぶ?人気の天然由来オイル6選

手にいれやすい、親しみやすい、エイジングケア効果がある……など、人気の理由はそれぞれ。あなたにフィットするオイルをチェック!

スクワランオイル

深海ザメの肝臓やオリーブの果実などから抽出される、スクワレンが原料。オイルの構造と効果はミネラルオイルとほぼ同じで、ラップのように肌表面を覆い、水分蒸散を防ぎます。サラサラでベタつかず使いやすいものの、肌になじみにくい特徴があります。

馬油

馬の脂肪から抽出したオイル。保湿効果に優れ、古くから肌荒れ対策に親しまれてきました。オイルの中では特にヒトの皮脂に近いのが特長です。ただし常温で固まりやすく、テクスチャーはこってり。酸化しやすいので早めに使い切りましょう。

アルガンオイル

モロッコの南西部の砂漠地帯で育つ、アルガンの木の実から抽出したオイル。エモリエント効果、紫外線から肌を守る効果に優れています。サラッとしたテクスチャーで、さまざまな使い方ができます。

ホホバオイル

生命力が強いホホバの種子から抽出したオイルで、肌(角層)の脂質に含まれるワックスエステルを豊富に含み肌の弾力やハリをもたらします。サラッとしたテクスチャーで、肌によくなじむのが特長。高いバリア機能により乾燥や紫外線などの外部刺激から肌を守ります。アルガンオイル同様、冬は固まりやすい性質です。

オリーブ果実油

オレイン酸やビタミンE、ポリフェノールが豊富なオイル。乾燥小じわやハリ・ツヤのなさが気になるときの、エイジングケアにおすすめです。食用と違って高精製されているので、ベタつきはなくサラッとしています。

ツバキ種子油

テクスチャーはやや重めで油性感があり、髪をサラサラにするヘアケアオイルとして親しまれてきました。オレイン酸が豊富なため保湿効果が高いので、スキンケアに適しています。

種類によってさまざまな違いがある美容オイル。多彩な使い方ができるのも、乳液やクリームにはない魅力です。さっそくチェックしてみましょう。

自分流でOK!美容オイルの使い方

美容オイルには全身に使えるオイルと、顔専用のオイルがあります。ここでは全身用オイルの使い方について紹介しますね。

保湿アイテムとして

乳液やクリームよりも油分の割合が多いので、保湿・保護効果が抜群。化粧水の後は美容オイルだけで終えてもいいし、いつものスキンケアの最後にプラスしてもOKです。

ブースター(導入液)として

肌の角層を柔らかくすることにより、後から使う化粧水などの浸透性をサポートします。肌が硬くゴワついて、乾燥を感じるときにおすすめ。洗顔後すぐ使用します。

マッサージオイルとして

すべりがよく摩擦を起こしにくいので、マッサージにも使用できます。洗顔後すぐ、またはスキンケアの最後など、行うタイミングを選ばないのもメリット。洗い流し不要なので、手間がかかりません。

ヘアオイルとして

髪をコーティングして乾燥や紫外線から守りながら、指通りのいいなめらかな手触りに。濡れたようなツヤや束感が出せるので、スタイリング剤としても使用できます。

ネイルオイルとして

乾燥した爪にうるおいを与えて、しなやかで割れにくい爪をはぐくみます。

あなたのライフスタイルに美容オイルを取り入れるイメージがわきましたか?最後に美容オイルを選ぶポイントを紹介します。

美容オイル選び方3つのポイント

美容オイルを選ぶときは、

  • どんな目的で使うのか
  • どんな効果を求めるのか
  • テクスチャーは好みに合っているか

をチェックしましょう。

どんな目的で使うのか

「全身用オイルのほうが顔専用オイルよりオトク!」と思うかもしれませんが、コスパだけで選ぶのは失敗のもと。顔と体では、皮脂腺の数が違うためです。

腕や脚は顔より皮脂腺が少なく、乾燥しやすい部位。そのためボディにはちょうどいいしっとり感が得られても、顔につけるとベタつきが気になる場合があります。コーティング力が高く、ヘアケアが得意なオイルも同様です。

顔専用のオイルには複数のオイルをブレンドし、サラリとした20代の皮脂に近づけたものがあります。

どんな効果を求めるのか

乾燥を防いだり、肌を保護したりするだけなら、どんなオイルでも満足できるはず。でも紫外線によるダメージや年齢サインをケアしたいなら、植物由来のブレンドオイルがおすすめです。

テクスチャーは好みに合っているか

こってりオイルは浸透するまで時間がかかるものの、一度浸透すれば留まりやすいのが特長。粉を吹くような超乾燥肌さんの保湿ケアにおすすめです。サラサラオイルは肌にスーッとなじむので、ベタつきにくくどんな人にも使いやすいのが魅力。毎日の保湿ケアやブースターに適しています。

「ベタつくのがとにかくイヤ!」という人には、2層式の美容液オイルがおすすめ。オイルと美容液を1つに組み合わせたタイプです。美容液とオイルが混ざり合いながら伸び広がるので、オイルとは思えないみずみずしい使い心地に。うるおい補給と密封が同時にできるのも魅力です。

心地いい使用感は、美意識のスイッチをオンにする重要な要素。美容オイルを使うのが初めての人は、まずは2層式の美容液オイルを、お顔のスキンケアに取り入れてみませんか?

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中根恵美さん

美容室を営む家庭環境事の中、幼少期から美容に興味を抱き15歳で美容に携わる様になる。その後、名古屋を拠点にプロモーションビデオや雑誌、広告のモデルを務め「魅せ方」を独学で学ぶ。現在は本質的な美とは「身・心・姿」全てが関係し合っていると言うホリスティックの考えの元、リンパデトックスエステ、ヨガ、カラーコンサルティングを通してトータル的な『美』を提唱し活動している。

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