肌がゴワゴワして化粧水が浸透しにくい…。そんなとき取り入れたいのが、ブースターオイルです。ブースターは「導入」とも呼ばれる、美容オイルの使い方の一つ。乾燥しやすくツヤのなさが気になる人におすすめです。ブースターオイルの選び方・使い方をきちんと押さえて、モチモチの肌を育みましょう。
ブースターオイルの効果で化粧水の浸透アップ
美容オイルにはもともと、乾燥して硬くなった肌をやわらかくする効果があります。たとえば干からびた土に水をまいてもなかなか浸透しませんが、耕して柔らかくするとぐんぐん浸透しますよね。それは肌も同じこと。美容オイルでやわらかくすると、後からつける化粧水や美容液がなじみやすくなります。
とはいえすべての美容オイルがブースターオイルの役割を担うわけではありません。選ぶポイントをチェックしておきましょう。
ブースターオイルの選び方
美容オイルには大きく分けて、「油脂」と「炭化水素」があります。ブースターオイルとしても使いやすいのは油脂のオイル。オリーブオイルやツバキオイル、アルガンオイルなどの植物オイル、馬油などが「油脂」に分類されます。油脂は肌の脂質とよくなじむので、すばやく肌を柔らかくしてくれます。
ミネラルオイル(鉱物油)やスクワランオイルは、「炭化水素」に分類されるオイル。その中でもスクワランは、油性成分の中では分子量が大きく、肌になじみにくい性質があります。肌をラップするように水分蒸散を防ぐ効果に優れていますが、ブースターオイルとしては不向きと考えられます。
ブースターオイルの効果的な使い方
ブースターオイルを使うタイミングは洗顔後すぐ、化粧水をつける前です。適量を両手のひらに広げ、肌を包み込むようになじませしょう。水となじみやすいオイルであっても、量をつけすぎると弾いてしまうので気をつけてくださいね。
オイルが肌になじんだら化粧水をつけて、丁寧に保湿ケアを。ブースターオイルの役割は保湿ではないので、むしろその後のスキンケアのほうが重要です。
美容液と追いオイルでうるおいアップ!
ブースターで化粧水の浸透がよくなるといっても、浸透するのは薄さ約0.02ミリの角層まで。浸透させた水分をしっかり蓄えなければ、すぐに蒸散してしまいます。うるおいアップのためには、保湿成分や仕上げの油分が欠かせません。化粧水の後は保湿美容液をプラスして、仕上げに乳液やオイルで密封しましょう。
とはいえブースター・化粧水・美容液・乳液またはオイルなどの4ステップを毎回行うのは、ちょっと面倒に感じますよね。そこで注目したいのが、シンプルな2ステップケアでうるおう美容液オイルです。
ブースター効果も保湿効果も担う美容液オイル
美容液オイルとは、美容オイルと水性の美容液が一つになったもの。乳化剤を含まないため2層に分かれていることから、2層式オイルとも呼ばれています。
使うタイミングは化粧水で肌を整えた後、軽く振って混ぜ合わせてからなじませます。美容オイルのブースター効果で美容液のうるおいを引き込み、それと同時にオイルが密封。ブースター・美容液・乳液・クリームの役割などを担うので、化粧水の後は美容液オイル1本でスキンケアが完了します。
美容液がオイルを包み込んだ状態で伸び広がるので、ベタつかずサラリとした使用感も魅力。朝のメイク前にも使いやすいですよ。植物オイルに含まれるオレイン酸には抗酸化作用があるので、むしろ朝こそおすすめ。紫外線による乾燥ダメージなどから肌を守ってくれます。
ふっくらやわらかなうるおい肌は、メイクののり・もちもアップ。化粧水と美容液オイルのシンプルケアで、効率よく美肌に磨きをかけませんか?